さまざまな生産活動を通して発生する産業廃液や廃ガスに対する規制は、世界的な環境意識の高まりとともに厳しさを増しています。
私たちは高度な燃焼技術を駆使してこれに対応。さらなる環境性能を求めて新たな技術開発に挑んでいます。
直接燃焼法とは、バーナにより、VOCを650℃~800℃の高温化で酸化分解する方法です。
燃焼酸化の必須条件は、3T即ち、Temp(温度)、Time(滞留時間)、Turbulence(混合)とされており、
*Temp:650~800℃
*Time:0.3~0.5sec
*Turbulence:VOCと燃焼ガスの均質混合、炉内の温度分布の均一化が必要です。
その上、安全操業条件として、爆発限界濃度(LEL)の1/3~1/4以下で処理する事が大切です。
適用範囲としては、あらゆる臭気およびVOCガスに対応可能で、極めて高い処理効率が得られことが特徴です。
なお、発生源の負荷変動に伴う処理効率の低下も見られない長所を有しています。
触媒燃焼法とは、白金やパラジウムなどの触媒を用いてVOCを150~400℃の低温下で酸化分解する方法です。触媒燃焼法を用いたVOC処理装置の特徴を示すと以下の通りです。
比較的大容量で、低O2・低カロリーのガスに適用され、同時に自燃性廃液および難燃性廃液の処理も可能です。装置内に、廃熱回収ボイラやガス予熱器を組み込む事で、廃熱回収を行う事が可能です。